"自然を目の当たりにすると、自分の内と外の境界がとてもあいまいになる感じがあります" 「水辺にて」梨木香歩インタビューより
その「感じ」、何度も体験したことがあります。
凍えるほどに寒い夜明け、森の中にじっと座っているとき。
重たい道具を担いで、落ち葉の斜面をざくざく登っているとき。
びっくりするくらい冷たい小川に、手を浸してギリギリまで我慢しているとき。
夕暮れのあと、見上げた濃い青い空にくっきりと黒い枝のシルエットが美しいとき。
限りなく外に近づいていることに気がついて初めて、境界があいまいになっていることを知る。
境界をいつか越えたいと願うから、人はきっと山に行く。何度でも、繰り返し。
koto
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